Tidet #3


引き続きチベットの旅をお伝え致します。

ラサに入って2日目以降は高地でも身体も慣れてきました。
人間の身体って不思議ですね!どんな環境でも馴染んていきます。
その日の夕食ではビールを呑みましたが悪酔いせず楽しめました笑

今回のお目当ての世界遺産 “ポタラ宮殿”。

ポタラ宮殿 / Potala Palace
1642年にチベット政府「ガンデンポタン」の成立後、その本拠地としてチベットの中心地ラサのマルポリの丘の上に十数年をかけて建設された宮殿。
13階建てで基部からの総高117m、全長約400m、建築面積にして1万3000㎡。
単体としては世界でも最大級の建築物。
チベット仏教及びチベット在来政権の中心であり、内部に数多くの壁画、霊塔、彫刻、塑像を持つチベット芸術の宝庫でもある。

ポタラの名は観音菩薩の住むとされる補陀落のサンスクリット語名「ポータラカ」に由来する。
標高3,700mに位置し、7世紀半ばにチベットを統一した吐蕃第33代のソンツェン・ガンポがマルポリの丘に築いた宮殿の遺跡をダライ・ラマ5世が増補、拡充するかたちで建設された。
5世が自らの政権の権威確立を象徴するために着工したものと言われる。
政治的空間の白宮と宗教的空間の紅宮と呼ばれる2つの領域に大きく分けることが出来る。
聖俗両権を掌握するダライ・ラマ政権の「神聖王権」的性格を具現化したものといえる。




さすが世界遺産に登録されているだけの事もあり威厳を感じます。
チベット仏教の大本山であり、ダライラマの生活の場でもあった場所ですから、この大きな建物にそれぞれがギッシリと詰まっている感じですね。 
このポタラ宮殿は全てが見学できるわけではなく、見学時間も1時間ぐらいと制限がありました。
あっという間に時が過ぎたような、、、。
もう記憶が薄くなっています。

100段以上の階段を登って少々息切れが収まる頃に、やっと大きな建物の入り口に到着。
ポタラ宮殿内は写真NG。
イメージとしては、とにかく暗い。 
暗い部屋にヤクのバターで作られた灯明の灯りがボーとして、周囲は煙が一杯充満している状態でかなり幻想的でした。
金箔の仏像、筵のような茣蓙のような祈りの場所、全てが油でギシギシしているイメージが残っています。
赤いマントのような僧衣をまとったお坊さんを時々見かけましたが、観光客とあまり接触することもなく、黙々と日常の宗教生活を送っている感じ。
日本での神社・仏閣の見学とは一味違うイメージで程よい緊張感が気持ち良い感じでした。
今、ポタラ宮殿の思い出を振り返ると、もちろん宮殿内も感動的ですが、外からや町から見たポタラ宮殿が神々しく、日本人でいう富士山みたいな存在かなと勝手に思いました。

次の日は市街地(ラサ)の北にあるセラ寺を訪問。

セラ寺/Sera Monastery
1419年に高僧ジャムヤン・チュジェ・サキャイェーシェーによって創建された。
ラサ北部に建立されたゲルク派の六大寺院のひとつ。
ガンデン寺、デプン寺とあわせてラサ三大寺のひとつでもある。
15世紀にジャムヤン・チュジェ・サキャイェーシェーが創建。
僧侶たちが修行のひとつである「問答」をする姿を見学できる寺として有名で、境内を囲む巡礼路からはラサの街やポタラ宮殿を遠望することができます。




このセラ寺は、広い敷地に幾つもの建物が並んでいるがそれ以上に、そこで展開されていた光景に私の目は釘づけになった。
僧侶たちの“問答”です。

セラ寺の中庭では、おびただしい数の僧侶が、至る所で問答を繰り広げており、激しい熱気が充満していた。
彼らはほぼ2人1組で片方が立ち、片方が地面に座る。
立っている方が問い手で、座っている方が答え手です。
2人は熱く言葉を交わしあい、特に立っている方の僧侶は、言葉を終えるたびに、体を大きく動かして「パアン!」と手を打ち鳴らす。
声と手をたたく音があちこちで響き渡っていました。
観光客たちがカメラを向けても、全く意に介する様子が無い。
問答に熱中しきっている様子。
それとも、写真を撮られることに慣れてしまったのだろうか笑
一体、どんなことを話しているのだろう 、、。

残念ながらチベット語なので聞き取ることができないが、ガイドさんから聞いたところどうやら難しい哲学的なことを話しているそうです。
問答はめちゃくちゃ脳体操になりそうですね。
私たちがやったら頭疲れそうですね笑

次回はいよいよチベット旅行記の最後になります!!

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